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一貫性 :ヒューリスティック評価の基本的な10項目
2013年6月14日
同一システム内ではユーザを混乱させるような、無駄に多くの用語やレイアウト、機能を用いるべきではありません。同じ内容を表す場合は同じ用語を用い、特別な必要がない場合はレイアウトを統一し、同じような処理をする場合は統一された機能を用いるべきです。
また、現在ほとんどのユーザは日常的に様々なシステムやアプリケーションを利用していており、そのほとんどはある一定の基準に従ってデザインされています。はじめて利用をするユーザに対しても使い方が簡単に分かるように、そのような一般基準を考慮したシステムデザインを考慮すべきです。
◆ 社会、業界の一般基準に従う
ユーザははじめてシステムを利用する場合、他の多くの類似システムと同様の利用方法を期待します。例えば、多くのショッピングサイトではユーザが「買い物かご」を確認するための機能としてカートボタンを提示しており、はじめて訪れたサイトでも多くのユーザがこのような機能を期待します。社会や業界の暗黙の一般基準と一貫性を持たせ、ユーザの期待に沿うことでユーザビリティを高めることができます。
両ショッピングサイトともに、画面右上のカートアイコンで、買い物かごを確認する機能をユーザに提示している。
◆ 見た目に一貫性を持たせる
同じことを表すものの見た目には一貫性を持たせるべきです。例えば、同じ機能を持つボタンにはシステム全体を通して同じアイコンを用いるべきです。あるサイトでは、「設定/オプション」ボタンには一貫して同じアイコンを利用しています。
歯車状のアイコンは全てのページで、「設定」もしくは「オプション」を表しています。
◆ 入力方法には一貫性を持たせる
同様の内容を入力項目は、同じような入力方法とすべきです。例えば郵便番号を入力する方法は、ハイフンの有無や、項目を2項目に分けたりなど、システムによって様々です。ユーザの混乱を避けるために、せめて同一システム内では入力方法を統一させることが必要です。あるサイトでは、郵便番号の入力は1項目のハイフンなしで統一されています。
郵便番号の入力方法は統一されていますが、下のページには入力規則の説明がないのが残念です。
◆ その他の例
この項目には、その他に次のような内容も含まれます:
- レイアウトには一貫性を持たせると
- 同一処理には一貫性を与える
- 色彩、トーンの一貫性
- 書式や書体、数値形式の一貫性
- 文体の一貫性