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フィードバック :ヒューリスティック評価の基本的な10項目
2013年6月9日
「フィードバック」は、ヤコブ・ニールセンの10のヒューリスティック評価の1項目です。この項目の意味は、「システムは一貫してユーザーが何をしているのか、ユーザーのインプットがどう解釈されているのかを知らせる必要がある」ということです。
具体的に、システムはユーザの位置、状況、行動に対してフィードバックを与える必要があります。
◆ 「位置」に対するフィードバック
例えばあるポータルサイトではユーザのいる位置が分かるように、ヘッダに現在地が分かる情報を表示しています。
「ニュース」サイトの、「トピックス>経済」の記事のセクションにいることが一目でわかる。
◆ 「状況」に対するフィードバック
あるサイトでは、システムが現在ページを読み込み中であることが分かるように、メッセージを表示させています。
動的なアイコンと「お待ちください...」のメッセージのおかげで、ユーザはページが読み込まれていることを把握することができる。
◆ 「行動」に対するフィードバック
ある検索サイトでは、検索結果に色付けや下線を引くことで、ユーザがクリックすることのできるリンクや、すでに訪問をしたことのあるリンクが分かるようにフィードバックがされています。
下線が付いている文字がリンクであることが一目でわかる。また、紫色のリンクは一度訪問したことがあるリンクであることが一目で分かる。
◆ その他の例
この項目には、その他に次のようなフィードバックも含まれます:
- ユーザには常に現在何が起こっているかを伝える。
- 現在のステータス・位置を伝える
- インプットが受け付けられたことを示す。
- ユーザがタスクを完了させたら、それが分かるような変化を画面に示す。
- 全ての行動にフィードバックを与える。
- タイミング良く正確にフィードバックを与える。
- タスクの実行中には進捗を知らせる。
- 目に見えるオブジェクトを操作した場合、その結果も視覚的に与える
- アイコンや図を使って指示をする。
- 操作をする前に、どのような結果が得られるかを分かるようにしておく。